学習塾キャリコ

これからの高校入試にどう対応するか

先日書いた私立高校受験の変化。

まだお読みでない方は、こちらからご覧ください。

近年一般生受験も激化しており、保護者さんたちが経験したころの一般生受験とはだいぶ変わってしまいました。

もともと年度によりばらつきが大きかった一般受験。

その年の専願生や奨学生の合格状況により一般生を取る人数は変化していくわけですが、今後専願生が増えるようであれば、一般生の枠はもっと縮小傾向になっていくでしょう。

奨学試験で受かった子より、大幅に点数が良いような子しか合格できない、、、なんて可能性はものすごく高くなりました。

特典はないのに点数は高くないと合格できない、、、どんな嫌がらせやねん。

こう聞くと、

「まぁ、うちはどのみち公立しか受けさせないから、たいして影響なさそうね」

と思われているご家庭もあるんじゃないかと思います。

本当にそうでしょうか?

今回は公立高校入試の変化について考えていきます。

公立も地獄がまってるぜぇ。どうも、学習塾キャリコの釘山です!

◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆

まず今年度から

【A・B問題の廃止】

が行われます。

今までは高校に応じて、比較的簡単なA問題、難易度が高めのB問題と分かれておりました。

県内の進学校の多くがB問題を採用し、実業系の高校でも市内の人気のある高校ではB問題が採用されており、ある程度学力が無いと入れないという仕組みがありました。

しかしこの選択問題がなくなります。

おそらく内容的にはほぼB問題になるのではないかと。

そもそもB問題を受ける子たちにA問題のレベルを解かせたところで差がつきませんので、簡単にするメリットはありませんもんね。

逆に言えば、A問題の子たちはより難しい問題が増えることにより、取れる点数の幅が小さくなります。

「ここまで解けてれば大丈夫でしょ♪」

という基準から、

「ここまで取れないと安心できない」

に変わっていく感じです。

合格を確実なものとするためには、今までより頭ひとつ抜けるくらいの勉強量・知識量が必要となりますね。

更には、各高校の定員数削減があります。

2027年度には済々黌・第一・熊本西・東稜・大津の5校、2028年度には熊本・第二・熊本北・玉名・人吉の5校がすでに決まっているようです。

トータルでは2034年度までに合計で62クラスを削減する予定になっております。

「1クラス削減したくらいじゃ大した影響なくない?」

と思いがちですが、たとえばこの辺の子たちに人気の北高の場合で言えば、普通科の定員は7クラス。

他には英語科・理数科もありますが、今回は普通科で考えていきましょう。

英語科・理数科の削減はありえないですもんね。

んでんで、普通科の生徒数は280人程度となっています。

1クラスに40人程度という感じですね。

では現在の倍率はどうか。

2026年度入試の倍率で言えば、1.35倍。

約380人の子が志願している状態です。

では1クラス(40人)減らしたらどうなるでしょう。

240人にたいして同じ数の380人が志願したら、倍率は1.58倍。

1.35倍なら10人受けて3人落ちる計算ですが、1.58倍なら10人受けて4人落ちる計算。

1/3落ちるか、約1/2落ちるか。

けっこう大きな数ですよね。

北高の場合、現在の中1生からこの削減が始まる予定ですので、ここより下の代はやはり大変な入試となっていくことでしょう。

そしてここでは出てきてない熊本市外の高校たち。

実は、熊本県では公立50校中40校は定員割れしている現状があります。

残念ながら常に定員割れを起こしている高校が多い現状ですが、もちろんこちらも削減の対象となります。

むしろ大幅に削減されると予想できますよね。

だって生徒いないんだもん。

例えばある高校は、学校全体で200人程度募集しています。

普通科とその他1学科合わせて200人程度。

前期の合格者50人を除いて残り150人募集してますが、その高校の後期倍率は0.10。

150人に対しての0.10なので、15人しか応募していない状況なんです。

前期と後期合わせて70人程度。

200人定員なのでだいたい5クラス編成と考えても、3クラスは削減して問題なさそうです。

学科・コースの関係上、最低でも3クラスは必要みたいですが、、、

「そんだけ定員割れしてるなんて、どんなド田舎だよ(笑)」

と思われた保護者さん。

ここ、この辺の中学生でも余裕の通学圏内。

つまり、お子さんの成績次第では、最悪この高校も選択肢に入れなくちゃいけないってことですよ。

じゃあ、入学者数の削減をしたあとはどうなるのか。

3クラス削減して定員80名になり、今までどおり応募が70人だったとしたら、倍率は0.875倍。

まだ割れてるから余裕っすね(笑)

とか思ってると、難化した私立に受からなかった子が流れ込んでくるわけです。

仮に30人流れ込んできたら、倍率は1.25倍。

ほら、油断したら大惨事になります。

「名前を書けば入れる」なんて言われていた高校ですら、ここまで削減が進めばちょっと頑張っておかないと合格できないという事態になってきます。

それこそちょっと前までなら、

「そんな公立行くくらいなら私立行くわ!」

とか言ってたのが、私立も前述の通り難化しているので、本当に学力の低い子はガチめに行く高校がなくなってきたわけですね。

そして、まだまだ公立高校入試には、【前期・後期の一本化】という爆弾も待機しています。

【前期・後期の一本化】に関する記事はこちらから。

※タイトルには【2027年度】とありますが、実施については一旦白紙となっております。

塾の先生としては、毎度のことながら「早めに勉強を始めてください」と言うわけですが、現在小学生の子たちはより一層勉強へのシフトをしておかないと大変になるかもしれません。

「中学生になってから塾に通わせれば大丈夫でしょ」

「勉強がわからなくなってから塾に通わせれば良いかな」

は、本当に地獄の始まりです。

少しでもお子さんが苦労せずにすむ未来をお考えであれば、早め早めの学習をお考えください。

今後もどうぞよろしくお願いいたします!

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