3月末でしたが、昼からコースの子の授業中に、
「チュチュチュチュチュッ!」
おや?と思い、外を見ると、、、

なんとツバメが来てました!
毎年キャリコに来てくれるツバメちゃんたち。
今年は早すぎる!
しかし、、、
この後姿を見せることが少なくなりました。
例年GWすぎくらいから巣作り・抱卵を始めていますので、今はまだ時期じゃないということでしょうか、、、
なんかさみしさと不安にかられますね。
今年も来てくれるといいなぁ。
つばめちゃんLOVE。どうも、学習塾キャリコの釘山です!
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現在日本の不登校生徒数は約30万人と言われています。
僕が子どものとき、おそらく周りには不登校の子はいませんでした。
また、どちらかといえば不登校に対するイメージも悪かったと思います。
「学校をサボって、、、いいなぁ」
とか
「勉強しなくていいとかうらやま!」
とか。
あれ、、、悪いっていうより羨ましがってる?
個人的には、
「1日中ゲームできるとかいいなぁ」
とか考えていたような気がします。
ちなみに僕が小学生だった平成前半と今の不登校の生徒数を比べたら、なんと2~3倍増加しているんだそうです。
また、小学生だけで見たら5倍近く増加しています。
それほどまでに深刻な状況の不登校。
以前の不登校の原因といったら、真っ先に【イジメ】が上がってきていました。
ただ近年ではその傾向が変わってきており、小中高全てにおいて【無気力・不安】によるものと出ています。
「勉強したからって何になるの?」
「このまま大人になっていくのが怖い、、、けどどうすればいいかわからない、、、」
などなど、その子によって様々な理由があると考えられます。
さらに共通しているものが【生活習慣の乱れ】だそうで。
例えばゲーム・スマホのしすぎで睡眠不足となり朝が起きられなくなったとか、受験勉強の加熱具合などもあるかと思います。
都会では部活どころではなく週6で塾に通い続ける子もいたりしますし、親の過度な理想を押し付けるなどが原因で、子どもにとって本来必要とする睡眠時間や息抜きの時間が減っているというのもあるそうです。
ここに関しては保護者さんの意識ひとつで変えられそうな気もしますが、【我が子にとって最善であろう選択肢】を外したくないという思いもあるのでしょう。
難しい問題ですね。
また、不登校になった原因を調査したアンケートによると、小学校のうちは【親子との関係性】、中学校では【友人関係(イジメではない)】、高校生では【進学・進級時の不適応】が上位にランクインしています。
小学生のうちは家族の不仲、転校、親が子どもに無関心だったりと、家庭での人間関係が大きな影響を与えるようです。
まだまだ精神が未成熟なうちに理解できない人間心理が入ってくると、大きなストレスになるのでしょうね。
それと、中学生での友人関係による不登校というのも想像できます。
心が少しずつおとなになっていく過程で、他者へ対する対応が難しいものがあるのでしょう。
小さい頃はケンカしてもすぐ仲直りできたけれど、成長するに連れてそもそもケンカに発展させたくない。
その結果、他者に対して必要以上に配慮してしまい、結果として自身の心にストレスを溜め込んでしまう。
僕が出会ってきた不登校の生徒さんたちも、話をすると高確率でこれが出てきました。
優しい心であるがゆえ、なんでしょうね。
そして高校生の【進路の不適応】。
これ、以前の塾では高校生も見ていたのですが、高3から入ってきたある生徒さんが
「ホントは〇〇高校に行きたかったんですけど、落ちたから今の高校になったんです」
と、突如話を聞かされることに。
その子いわく、高1の頃はほんとに学校がつまらなくて、一時期非行に走ったと言ってました。
非行と言っても、親に悪態をつくとか門限を守らないとかのやつです。
犯罪系ではなかったので、そこはかわいいものでした。
けれど、学校の先生や保護者さんのサポートもあり、かつ本人自身が「人に迷惑かけてる場合じゃない!」と気づいたそうで、そこからは心機一転勉強に打ち込んだそうです。
最終的には志望していた大学に無事合格しました。
そのときこの生徒さんが言ってたのが、
「こんなことになるくらいだったら、最初からちゃんと勉強しとけばよかった」
というもの。
きつい思いをしたからこそ出てきた言葉なんでしょうね。

長々と不登校を取り巻く現状について書いてきましたが、
【不登校になったら保護者さんはどうするべきなのか】
【子どもが不登校にならないよう、今できることは何か】
というのを考えてみたいと思います。
上でも書いていますが、小中学生では【人間関係】というものがかなり大きな影響を与えると考えられます。
生まれてからずっと親と過ごす子どもたち。
社会性や人間関係の構築はこの段階から始まっています。
これを根本から変えていこうというのは今のタイミングでは遅いものなので、現状できることとして
「家族での会話を増やす」
というのが重要だと考えられます。
インターネットが発達したおかげで自分の意見を言える場が増えました。
しかし、自分の言葉で議論する環境というのは減ってきている気がします。
SNSで得た情報を丸呑みで信じてしまい、とくに深く考えることがなくなってきている現代人。
「この考え、本当にそうなのかな?」
と思っても、同じ情報を持っている人同士でしか議論はできませんし、SNS上には高圧的に意見を押し付ける人や暴言を吐く人も多くいます。
また、そもそも確証バイアスによって「自分の得た情報こそ真実だ!」と、自分に都合の良い解釈ばかりする子も中にはいるでしょう。
「友人たちと議論したらケンカになるかもしれない、、、」
と考えてしまうことも。
なので、まずは家族でいろいろ討論してみると良いかと思います。
どんなことだって構いません。
「さっきのテレビでやってたニュース、どう思った?」
とか
「あなた、〇〇ってマンガ好きよね?どんなところが面白いの?」
とかとか。
本人の口から話せる環境づくりをしてあげると良いかもしれませんね。
学習に関してもそうですが、自分の考えを自分の言葉で説明できる力はとても重要なものです。
思っていることを理想通り話すことができればストレスは減っていきますが、うまく説明できなかいとモヤモヤが残りストレスに変わっていきます。
友人たちとこうなってしまえば心の負担も大きくなると思いますので、まずは家族が練習台になってあげるのが良いでしょう。
また、この際に大事なのが【否定しない・笑顔で応答する・目を見て話す】ということ。
せっかく自分の考えを述べたのに「いや、それは違うよ」と突っぱねられたら、そりゃ話す側も気持ちが折れます。
そして、人間誰しも相手の表情や空気感を感じ取ります。
笑顔ということは心を開いている証拠。
逆に険しい表情は相手に対して威嚇・警戒をしている状態です。
さあ、あなたならどちらの人に話をしたいと思いますか?
現在お子さんが不登校になっている場合、保護者さん側や学校側からすれば【1日でも早く学校に復帰してもらいたい】と考えることでしょう。
しかし、何でもない普通の日にポッと学校に行けるなんてことはまずありません。
素人選手が練習無しでプロの試合に出て結果を残すことができないように、子どもたちも何の練習もなしに学校へ復学するなんてことは無理に近いのです。
保健室からとか給食だけとかみたいに少しずつ学校に行ってみたり、フリースクールなどで人と関わってみたりすることで一歩ずつ歩みを進めていきます。
たしかに周りのこと比べると小さな一歩かもしれませんし、なんだったら後退してることもあるかもしれません。
それでも動きがあるだけ良いじゃないですか♪
小さな変化を応援しながら生活していきましょう♪
また、大前提として不登校は悪いことではありません。
その子なりの社会や集団に対応する準備期間だと考えてください。
多くの子は何気なしに集団へ入っていきますが、中にはすんなり入ることができない子もいます。
その子が集団に入っていけるよう、心の準備を手伝ってあげることが重要ですね♪
今後もどうぞよろしくお願いいたします♪