学習塾キャリコ

菊池市に公営塾ができたけど、そもそも菊池の高校に行く価値はあるの?

朝の情報番組で、熊本のご当地パンことネギパンが紹介されてました!

アンクルタカオカの社長が、毎日僕の母校の売店でパン売ってたんですよー♪

懐かしいです♪

ネギパン(当時たしか130円)を眺めながら「100円しかない!」なんて言うと、

「もうよかたい、100円でもってけ!」

と太っ腹な方でもありました。

これからもお元気でお過ごしください♪

ネギパンは青春。どうも、学習塾キャリコの釘山です!

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先日知り合いの先生のインスタで【菊池前進塾】の存在を知りました。

【菊池前進塾】とは菊池市が運営する公営の塾で、利用料はなんと無料!

対象は菊池高校・菊池農業高校・菊池女子高校に在籍している高校生で、国公立大学等への進学を目指している生徒。

いいじゃんいいじゃんー♪

最近は様々な自治体で公営塾が運営されており、地域の子の学力向上や進学率の上昇などの目的で運営されているそうです。

個人的には、利用料が無料もしくはごく低額で学べることで、意欲ある子の勉強の機会を奪わないというのが一番のメリットかなって思ってます。

ぶっちゃけ私塾って安くないですよね。

しかも、より多くの時間や教科を勉強しようとすると費用が上がっていくので、ご家庭の所得によっては理想とするところまで受講できなかったり、、、

以前の塾の保護者さんとお話したとき、

「(中3の娘の)冬期講習で10万円かかったとですよ!受験は全教科勉強せんといかんじゃないですかー!もうお給料がすぐなくなりましたよ!」

10万か、、、うまい棒1万本買えますわ。

僕に言ってもらえれば、なべしまの食べ放題1回分で家庭教師したのに!(笑)

なんて冗談はさておき。

子どもの【もっと勉強したいという気持ち】【ご家庭で出せるお金の関係】で子どもの勉強したいという機会が奪われるのは、少し心苦しいものがあります。

公営塾がそんな子どもたち・家庭に希望を与える存在になってくれるといいなって思っています♪

では本日の本題。

【菊池市の公営塾は菊池の子どもたちを変えることができるのか】問題。

個人的には「うーん、、、」って思ってます。

まず1つ目の理由。

入試にA問題を採用してる時点でもうね、、、てところです。

熊本県の数学と英語の入試問題にはA問題とB問題というのがあり、A問題は簡単な部類の問題です。

県内では実績のある進学校のほとんどがB問題を選択しており、近隣の鹿本高校や大津高校もB問題を選択している中、菊池市の高校のみA問題。

菊女は私立なので選択関係なし、菊農は実業系というのを加味しても、進学校の菊池高校がA問題なのはどうなのかなと、、、

「学力の低い子たちにも進学の機会を与えたい!」といえば聞こえはいいですが、現実問題として大学進学を考えている子たちの選択肢に菊池高校は入ってきません。

最低でも鹿本・大津を受験し、可能な限り北高を目指して勉強する。

そんな感じです。

理由2つ目。

学校自体に活やる気を感じない。

塾の先生たちは毎年様々な高校から学校説明会の案内が届き、その高校へ足を運びます。

私立上位の某高校の説明会なんて、なんかのコンサートでも開かれるんか?ってくらい、熊本中から塾の先生たちが集まります。

それだけ注目度の高い学校ってことですね。

どこの高校も説明会では進学率や進学実績、内定取得率、学校としての取り組みなどなど、様々な情報を提供していただけます。

それらを僕らが把握したうえで、子どもたちの進路指導に活かしていくわけです。

「この子のやりたいことには、この学校という選択肢もアリだな」

「近年いい進学実績だし、ノウハウもたまってきたと入試科の先生も言ってたから、〇〇大学以上の進学を考えるならこの高校を視野に入れても良さげだなぁ」

みたいな感じで。

説明会に力を入れることは、生徒数の増加ややる気のある生徒の獲得につながるので、どこの高校も力を入れているのです。

しかし菊池の某高校の説明会に1回だけ参加しましたが、「もう2度と行かなくていいな」という感想を持ちました。

まず人選のテキトーさ。

どこの高校も校長・教頭先生クラスが出席しますし各担当の先生方から詳しい説明がありますが、その高校は入試担当とその年に赴任してきた英語科の先生の二人だけ。

後ろの席では何をしてるのかわからない数人の先生?がおしゃべりをしながら座ってる始末。

出席者も僕含め5人ほど。

期待値の低さがうかがえます。

内容も高校の特色くらいを話すくらいで、「そんなんパンフにのってることやんか」レベル。

「(唯一の)国立合格者にはどういう指導をされましたか?」の質問には、

「学力では厳しかったので、初めから推薦での対策を進めました」

いや、、、まあ、、それもアリかもしれんけどさ、、、

終いには「今後変わりゆく入試の形式に学校としてどう対応していくか」という質問に対し、

「校長たち含め、現在検討しているところです」

・・・他の学校は全部対策考えて来年度からの施策を発表されてましたよ?

若造の身ではありますが、論外すぎて時間のムダだったなぁ、、、と思ってしまいました。

翌年もその高校の説明会に参加した先生に「今年はどうでした?」と聞いたら、

「去年と一緒!今年は参加者2人だけだったよ(笑)」

そりゃそうだわな。

塾の先生としてではなく、もしもそこに子どもを預ける保護者だったらと考えたら、この高校には絶対に子どもを預けたくないと思ってしまいました。

あっ、もちろんすべての先生がそんなやる気のない先生ばかりではないとおもいますよ!

すばらしい先生方もたくさんいるはずです。

しかし、やる気のある先生の声が反映されない運営という部分は確実にあるんだと思います。

すばらしい先生方の能力をムダにしている上層部や組織の方がいるのだとしたら、菊池の子どものために今すぐ退職してほしいものです。秒でよろ。

理由3つ目。

子どもたちの声です。

塾生限定でしかないので、菊池の中学生の総意ではありませんが、

某高校は「勉強できない人・したくない人が行く高校」

という認識が浸透していました。

あとは「ヤンキーが行くところ」とか「ヤバいやつしかいない」などなど、ボロクソ言われすぎて笑うしかないほどでしたね。

「そこに行くと馬鹿にされるから、△△高校にいきます(市内の私立高校)」

という子もいたほどです。

実際、子どもたちは進学した先輩やそこを志望校にしている同級生を間近で見ています。

まさにリアルな声ですね。

そして最後の理由4つ目。

実際に子どもを進学させた保護者さんの声です。

その子は勉強が嫌いで、部活ではある程度いい成績を上げていたものの、高校ではその部活はしたくないというタイプの子でした。

最後は高校から部活で声をかけられたこともあって、前期試験でその高校に進学していきました。

その部活したくないんじゃなかったんかい。

その子が進学して2年後。

ばったりとその子の保護者さんとお会いしたのでお話をしていたら、

保護者さん「先生聞いて!顧問が『勉強はせんでいいけん、部活をもっと頑張れ』とか言ってくるんですよ!ありえんくないですか!?」

保護者さん「部活で高校に入ったのにもう部活はやめたけん、何しに高校に行ったのかわからんもん!」

僕「ほら!だから言ったじゃないですか!その高校オススメしないですよって!(笑)」

保護者さん「最近はスマホばっか触って何もせんけん、『ニートにだけはさせんけんね!そんときは家から追い出すけんね!』っていつも言ってます!(笑)」

とりあえずその場では笑い話にしましたが、ぶっちゃけ笑ってらんないですよね。

とまぁ、散々に某高校DISを繰り広げた僕ですが、本来は僕も菊池の人間。

菊池の子どもたちには後悔するような高校生活は送ってほしくないですし、菊池の高校を選んだからといって進学に影響が出るようなことはあってほしくないです。

菊池の街中の子は市内などへ通学することもできますが、阿蘇寄りに住んでいる子たちは菊池市内にしか通いづらいという現実もあります。

これは塾や予備校に通うにも同じことがいえますよね。

この子たちが環境のせいで進学をあきらめなくていいように、【菊池前進塾】がその子たちの夢を叶える場所になってほしいと切に感じます。

「菊池市は教育にも力を入れてるんですよー」的なポーズだけで終わらないよう、妥協なくガチでやっていただきたいですね。

あ、合志市の子どもはキャリコに是非どうぞ―♪

今後もどうぞよろしくお願いいたします♪

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