先日ある生徒さんから
「どうしてトラックのタイヤは2個ついてるんですか?」
と聞かれまして。
「よく見てるなぁ♪」と感心したのと同時に、「気になったことをしっかり確認するのエライぞー♪」と素直に素晴らしいなと思いました。
ちなみになんでトラックのタイヤは後輪に2本ずつついていると思いますか?
知らない方はちょっと一緒に考えてみましょう♪
まさに雑学回。どうも、学習塾キャリコの釘山です!
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆

僕らが普段乗る車には前輪と後輪に2本ずつ、合計4本のタイヤが付いています。
しかしトラックなどの大型車には4本ではなく前輪2本、後輪4本などになっております。
10t以上運べる大型車になると、種類にもよりますが前輪4本、後輪8本の合計12本タイヤが付いているものもあったりします。
中にはこんな化け物も。

合計90本のタイヤがついてるんだとか。
タイヤ交換代いくらになるんやろ。
んで、なんでこんなにたくさんつけるのか。
それは単純に【荷物の重さを支えるため】です。
例えとして、我が愛車デリカD5の場合でお話します。
調べたところ、デリカD5で最初からついているタイヤは1本あたり750kgまで耐えられるタイヤです。
で、この車に人間が5人乗って300~400kg、荷物を100kg乗せたとします。
単純に400~500kgの重さが発生しますね。
これに車体の重さとガソリンの重さが合わさります。
僕のデリカD5ですと、車重1,890kgに燃料も合わせて約2tとします。
そうなるとタイヤが支える総重量は2.5tくらいさせることになりますね。
仮にタイヤ1本で750kg支えられるのなら4本で3t支えることができるので、この場合は問題なく安全に運転できることとなります。
ではトラックで考えると?
実は小型トラックのタイヤですら、1本で1t以上の荷重を支えることができます!
大型のものになってくると、なんと3t以上も耐えられるものも。
それが1台のトラックに12個もついていたら、、、そりゃあすごい重さを支えられますね。
で、実はタイヤって外径を大きくすればもっと大きな重さまで耐えることができます。
それを生徒さんに話したら、
「だったら大きなタイヤ1つつければ良くないですか?」
と。
そうよね、そう思うよね。
しかしこれも罠があります。
タイヤの外径が大きくなると車高も上がってしまい、荷物の積み込みが大変だったり、高さの問題で荷物がたくさん積めなかったりするんです。

またタイヤの重量が増加することで燃費も悪化します。
どのみちシャーシ部分(上の絵で言うと黒の車線で書いた部分)は荷物が積めないので、それだったら小さいタイヤを複数本はめたほうが効率がいいわけです。
こうしてトラックのタイヤは、小さいものを複数つけることで安全性と機能性を両立しているんですね。
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
で、なんで僕自身こんなことを知っていたかと言うと、過去にその子と同じように疑問を持ったからなんです。
興味があることだったから、いまだに記憶として残っているのでしょう。
大人になってからというもの、疑問に思ったことを
「まぁ、そういうもんだろう」
と、ろくに調べずに片付けてしまうことが増えたような気がします。
「なんでトラックのタイヤって2つ付いてるんだろう?、、、まぁ、いっか。そういうもんなんだろう」
みたいな。
子どもの頃だったら誰かしらに聞いていたはずなのに、いつからこうなってしまったのか。
けれど最近はスマホのおかげもあって気になったことはすぐ調べられるようになりました。
便利になったもんです。
でもでも、その便利さが人間を衰退させているとの話もあります。
しっかり思考して苦労した後に結果を知っていたことが、秒で答えに行き着くようになってしまい、思考する能力を失っていったためでしょう。
良くも悪くも便利とは代償がともなうものですね。
勉強において先生というポジションは、まさにスマホと同じなのかもしれません。
質問すれば答えが必ず返ってくる便利なツール。
でもこれも上記と一緒で、やはり本人が思考して苦労をしたときのほうが成績は上がりやすく、知識として抜けづらいものとなります。
簡単に結果だけを得ようとすれば、結局自分のためにならないこともあるんですね。
「こんなに考えてやってみたのに!なんで?どうして?」
を経て、
「なるほど!だからそうなるんだ!」
と、考えられる強さをしっかり養える塾でありたいと思います♪
今後もどうぞよろしくお願いいたします♪