4月になって「新」が社会にあふれかえっていますね。
新年度、新人、新入社員、新生活、新たまねぎ、新庄BIGBOSS。
桜は散りつつありますが、これからは若芽色がきれいに映えてきます。
ああ、なんというすがすがしさ。
昼寝の季節、到来。どうも、学習塾キャリコの釘山です!
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先日の講習中にこんな話をしました。
僕「西南中最下位でも行ける高校あるよ。」
生徒「えっ、マジすか?あるんすか?」
僕「あるある。けど、『どうしてもその学校に行きたいっ!』ていう理由がないなら、俺は絶対に行かせない。なんでだと思う?」
はい、でました、「なんで?」の問いかけ。
生徒「えっ、、、勉強させなんから、、塾だし、、、」
確かにそれもありますね♪
という流れからこんな話をしました!

現在熊本県の高校入試において、熊本市以外の公立高校は軒並み定員割れをしております。
理由はいくつかあるとおもいます。
・地域の子どもたちの減少
・交通網の発達
・私立高校の就学支援金による通学のしやすさ
などなど。
てことで、成績の悪い生徒は熊本市から離れてしまえば高校に通えますね!やったぜ!
が、ここで大きな問題です。
人生は高校卒業で終わりではないってことです。
高校を卒業した後、大学や専門に進学したり就職したりと道は続きます。
定員割れしている高校のレベルで、いったいどこの大学に進学できるのでしょうか。
例えば熊高・濟々。
学校の勉強だけで、ある程度熊大や県立大に行くことのできる学力が身につきます。
しかし定員割れしている高校の授業では到底不可能です。
これは学校の先生に非があるのではなく、そのレベルで授業をすると、子どもたちがついてこれないからです。
うーん、進学を考えるならせめて定員割れしていない高校を選択する方がよさそうですね。

次は就職面。
そういう高校の実業系の学科での就職なら、熊商や熊工と大差ないんじゃない?と考えがちですが、これも将来を見ていくと不安でしかないです。
仮に同じ内容の授業を習い同じくらいの力があったとして、会社は【熊商・熊工の生徒】【定員割れの高校の生徒】どちらが欲しいでしょうか?
そりゃあ【熊商・熊工の生徒】が欲しいですよね。
もう学校名が信頼のブランド力ですもん。
さらに、【熊商・熊工】を受験して入ったという【努力する力・根性】を採用担当の方は意識するでしょう。
熊本で有名な企業や、収入もよく安定した経営をしている企業であれば、こうした高校の就活生を入社させることができますね。
しかし一方で、レベルの高い学生から見向きもされない会社も存在します。
知名度の低さや給与面など。就活生にも選ぶ権利がありますしね。
そのような会社の場合、
「熊商の生徒が欲しいけど、全然応募してくれない、、、仕方ないから【定員割れ高校】の生徒を取るしかないか、、、」
なんて流れも発生します。
定員割れ高校の実業系でも就職はできる。しかし、自分の望む会社や給与面、労働環境は手に入らない可能性が高いでしょう。
これは大学からの就職にも言えることです。
テレビCMで見るような会社や、子どもたちですら聞いたことあるような会社。
これらの新卒の倍率は50倍以上と、かなりの学力・人間力が必要となります。
そしてこのとき重要になるのが【学歴】です。
「熊大」の学生といわゆる「Fラン大」の学生、どちらが有利でしょう?
Fラン大の学生の場合、ほぼほぼ1次審査で落ちます。
だって「この子は努力してきてない」って思えるじゃないですか。
会社は【優秀で会社のために努力できる人材】が欲しいのです。
「大学の偏差値はその人の努力を表す数値」なんてよく言ったものです。

だいぶ話が長くなってしまいましたが、僕が
「定員割れの高校に、行きたい目的がないなら行かせたくない理由」
は、
「生徒の将来にプラスになること」がほとんどないからです。
努力することを避けて生活していき、社会人になるときに後悔しても後の祭りです。
「こんなはずじゃなかった、、、」
と、少なくとも自分が関わった子どもたちにはそうなってほしくはありません。
少しでもその子に有利な土俵で勝負できるよう、学力というのは必要になってくるのです。
【学力の数字は、努力できることを表す数字】
このことを生徒さんたちに知ってもらいたいんです。
長々とした文章をここまで読んでいただきありがとうございました!
今後もどうぞよろしくお願いします!