コロナ禍において大きなブームとなった鬼滅の刃。
もともと子どもたちの間では流行っていたようですが、外出自粛も相まって大人にもマンガやアニメが大流行しました。
一時は店頭からマンガが在庫切れになるほどでしたね。
そんな鬼滅の刃から、いつも引用している言葉があります。
今日はそんなお話です。
タイトルでネタバレしてるわけですが!どうも、学習塾キャリコの釘山です!
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まぁ、タイトルにあるとおり
【判断が遅い!】
です。
指導の際にもちょくちょく発しております。

定期テストと違い、模試や受験問題ははるかに難易度が高くなります。
定期テストであれば、すべて解きつつ最後までたどり着くというのが普通かもしれません。
しかし模試や受験問題ではそれができるのは一部の子たちだけでしょう。
難しくてわからない問題なんてのが多く出てきますからね。
そんなとき、よく子どもたちから聞かされるのが、
「大問4の(3)に時間かかりすぎて、最後までいけませんでした、、、」
なんてやつ。
そう、解けそうにない問題に時間を費やすと、後ろにある解ける問題まで捨ててしまうことになるのです。
受験とは数点で合否が分かれる世界です。
「解ける問題があったのにたどり着けなかった」なんてのは、もったいなさすぎるわけですね。
なので、初めから難しいとわかってる問題は解かないという判断も必要となるのです。
例えば熊本北高校で考えましょう。
入試のときに合計140点程度取れていれば、ほぼ合格できます。
そうすると、
140点÷5教科=28点
となり、1教科あたり28点を超えていれば合格できるわけです。
22点落としても問題ないのですね。
そしてわかりやすい数学でお話をします。
昨年の過去問から見てみましょう。
大問1:計算問題6問(10点配点)
大問2:小問集合7問(16点配点)
大問3:相対度数・箱ひげ図4問(6点配点)
大問4:空間図形4問(6点配点)
大問5:二次関数4問(6点配点)
大問6:証明3問(6点配点)
こんな感じです。
数学はだいたいこれに似た感じで毎年構成されています。
で、この大問1の計算問題では1問たりとも落とすことは許されません。
しっかり10点を稼ぎましょう。
次の大問2では時間を取られる問題が一部潜んできます。
時間がかかりそうなのはとりあえず放置し、時間が残ったら解きに戻りましょう。
この時点で5問程度解けていたら10点獲得です。
問題の内容としては基礎に毛が生えたくらいの問題ですので、北高を目指すのであればあたり前に解けておきたいところです。
以降の大問ではだいたい4問ずつ出題されていきますが、基本的に(1)・(2)にあたるところはその単元の基礎事項で構成されています。
基礎を解く力さえあれば点数が取れますので、ここで3点は稼げますね。
大問6だけ証明となり記述しなくてはなりませんが、完答できなくても部分点が入ります。
うまくいけば2点程度は取れるでしょう。
そうすると、
大問1:10点
大問2:10点
大問3:3点
大問4:3点
大問5:3点
大問6:2点
で、合計31点は取れる計算になります。
基礎を徹底的に抑えておくことと計算ミスをしないところに注力すれば、難しい問題を解かなくても30点取ることは難しくはないのです。
だからこそ判断ミスによる【解けるのにたどり着けなかった問題】があると、ダメージが大きくなってしまいます。
僕が日々口酸っぱくいうのは、そういう理由があるからなんです。
とはいえ、上記の例はあくまで最低ラインの話。
日々勉強していく中で より難易度の高い問題にも対応できる力を養っておけば、より高得点に、より早いスピードで問題を解くことができます。
練度を上げておく必要性は十二分にあります。

勉強において【判断の遅さ】は点数を稼げないことにつながるとお話しましたが、これは受験のみに限ったことではありません。
勉強を始めるタイミングもその一つです。
「勉強がわからなくなってから塾に通えばいいでしょ」
「今の成績じゃ志望校に受からなそうだけど、中体連があるからそれが終わってから塾に通おう」
というのは、僕らからすれば一番避けていただきたい判断の一つです。
「車で事故を起こしてから保険に入ればいいでしょ」
「このままじゃトラックに轢かれそうだけど、tiktok見てる最中だし見終わってから歩道に戻ろう」
こう言ってるのと同じくらいの感覚です。
判断の遅さはチャンスを逃すこと、取り返しのつかなくなることの第1歩です。
スタートラインを遅い子に合わせるメリットは何一つとしてありません。
勝負の世界において、自分が有利な条件であることは最低条件とも言えるでしょう。
勝てば官軍ですからね♪
今後もどうぞよろしくお願いいたします♪