先日保護者さまから、

ゆずとりんごを頂きました!
保護者さま、ありがとうございました♪
こんなこというとあれですが、フルーツが食卓に並ぶだけでお金持ちになった感があります(笑)
普段の僕の食卓にはフルーツがありませんので、
「やべぇ、贅沢やん♪(キラキラ)」
と感じてしまうのです。
みかんは比較的安いので、冬だけはフルーツが食卓に並びますが、他の季節は、、、ねぇ。
ほんと、保護者さまには感謝でございます!
この感謝を指導に活かしていかなくては!
りんご食べて今日も頑張る!どうも、学習塾キャリコの釘山です!
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最近ネットで話題になった、
【大人でも間違える小学生の算数の問題】
というのがあります。
まだ見たことのない保護者さまは一緒に考えてみてください。
【問題】
鉛筆とノートの合計は100円で鉛筆はノートより40円安い。鉛筆の値段は?
しんきんぐたーいむ。
さあ、どう出ましたでしょうか?
ちなみにこれ、数字を変えて塾生にも解かせてます。
「この子は絶対間違うやろなぁ」と思った子は案の定間違えて、「大丈夫やろ」と思った子は警戒しすぎて時間はかかってましたが、ちゃんと正解してました。
とはいえ、正解者はかなり少なく、
小学生:ヒントを与えて2名正解。
中1生:1人正解
中2生:2人正解
中3生は早押し式にしてしまったので、1人間違い、1人正解という結果でした。
見てた感じとしては、もう2人くらいは正解が出そうではありましたが。
中3ならこれくらいは秒で解かないとダメよ?
どの学年の子もそうですが、計算ならスラスラ解けるのに文章になった途端これだもんなぁ。
ちょっとおもしろかったのは、模試や定期テストでの結果とある程度比例していたこと。
偏差値的に50以上の子たちは問題なく正解し、それ以下の子はもれなく不正解・時間切れでした。
やっぱ読解力と成績の因果関係はありますよね。
ではでは、問題を解答していきます。
中学生なら方程式を使えば一発ですね。
【解説(中学生)】
鉛筆の値段を【x円】と置きます。
するとノートの値段は【x円+40円】となりますね。
よって、鉛筆とノートの合計の式は
x+(x+40)=100
となります。
これを解いていくと、
2x=60
x=30
となり、鉛筆1本は【30円】となりました。
保護者さま、ちゃんと30円になりましたでしょうか?
小学生の問題でもありますので、小学生バージョンでも解いてみましょう。
【解説①(小学生)】
方程式と同じように考えます。
小学生ではxは使えないので、◯を鉛筆1本の値段としておいてあげます。
するとノートの値段は、◯+40円
よって式は
◯+(◯+40)=100
となります。
つまりこう。
◯✕2+40=100
小学生では移行などは出来ませんので、計算の順序から考えていきます。
計算の順序は【かけ算・わり算が先、たし算・ひき算は後】という順序でしたね。
なので、

この順番になります。
では逆算していきましょう。
①+40=100なので、①=100-40
①は60円となります。
そして①は ◯✕2=60というかたちにできるので、60÷2をして30円という答えが出てきました。
【解説②(小学生)】
別のやり方も考えてみましょう。

このように図で考えます。
上下の棒線を合わせると100円になりますね。
まずは合計金額の100円から、はみ出してる40円を引いてあげます。
100-40=60
この60円のところは点線になっていない部分です。
もちろん2本合わせて60円ですよ。
鉛筆とノートの点線になっていない部分は2つ分あるので、60÷2=30
よって鉛筆1本は30円と解いていきます。
【解説③(小学生)】
最後は知的かつ力技で解決していきます。
合わせて100円なので力技で半分にします。

鉛筆とノートの差は40円。
40円の差をつけるために40円の真ん中(半分)の20円を足し引きしてあげましょう。

こんな感じ。
すると、鉛筆が50-20=30円、ノートが50+20=70円となったのがわかります。
このように考えていけば、小学生でも中学生でも解けることがわかりましたね。
んで、間違えた子の解答はというと、
【60円】
と必ず答えます。
そこの保護者さま、【60円】と答えてしまってませんか?(笑)
これは単純に、
①問題文をきちんと読まずに先入観だけで考えているので、【100】と【40】という数字だけで判断してしまっていること
②確かめ算(検算)をちゃんとする習慣が身についていないこと
から発生したミスと言えるでしょう。
仮に【60円】という答えが出たとしても、鉛筆60円、ノートは60円+40円=【100円】で160円になりますよね。
検算さえしておけば間違いだと気づくのですが、これをしないから間違ったままになってしまいます。
検算って大事ですよね。
塾でのテストのときも、
「時間があまったら寝るのではなく解き直しをしろ」
と、ホワイトボードに書いて常々言っております。
点数が高い子は基本的に検算をしますし、元々の計算精度が高いので間違いが起きづらいです。
しかし点数の低い子は検算をしないことが多く、また解き終わったら自由だと勘違いして寝始めます。
解き直したら点数アップすることもあるのに。
意識の違いですね。
一皮むけていい点数を取りたければ、点数いい子たちがやってることと同じことをしなくてはいけません。
凡人が努力をせず秀才になることなんてありえないのですから。
家庭学習と一緒で、成績を上げたければまず【習慣】を身に着けなければいけません。
文章読まずに間違うことが多いのなら、まずはしっかり問題を読むところから。
計算ミスなどの凡ミスで点数を落とすのなら、100%間違っていないと自身が持てるまで、時間の許す限り何度も検算をすること。
これをしていなくて「成績が上がりません!」なんて言おうものなら、
「そりゃそうでしょうね」
としか僕らは言えません。

小さな間違いの中にも学びはあります。
その学びを見落とさず、しっかり勉強して言ってもらいたいものですね♪
今後もどうぞよろしくお願いいたします♪