先日保護者さまから、

\じゃーーーーーーーーーーん!!/
秋の味覚!梨とぶどうをいただきました!
本当に本当にありがとうございます!
私事ですが、果物の中で梨が1番大好きなのです!
5玉くらいなら秒で食べられます(笑)
いつか庭の木を梨の木に植え替えてやろうと思います!
ただの常緑樹なんて食えないからな!
そういやふなっしーどこ行ったん?どうも、学習塾キャリコの釘山です!

◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
ところで保護者さまたちは、熊本の高校入試の仕組みをどれほどご存知でしょうか?
「仕組みも何も、受験のときにいい点数取ればいいんじゃないの?」
「前期試験なんて別に勉強しなくてもいいんでしょ?」
などなどお思いなのではないでしょうか?
学校でも説明はされていると思いますが、今一度確認してみましょう!
まず熊本県には、
【公立・市立】【私立】【国立】
の学校があります。
今回は【公立・市立高校】の受験に関してお話をしていきます!
まず、【公立・市立】は熊本県や市町村が運営している学校になり、メリットとしては学費が安いことが挙げられます。
また、歴史のある学校が多いので、その高校の名前を出せば
「あぁ!〇〇高校なんだ!」
と、話が弾むこと間違いなし。
そして熊本県民は公立高校大好きなフシがありますので、人気のある高校と言えますね。
では、高校自体のジャンルはどうか。
大きく分ければ【普通科】と【実業系】に別れます。
【普通科】は進学のために勉強を主とし、【実業系】はそのジャンルの技術を身につける形になります。
商業高校なら簿記や会計、パソコンのスキルを、工業系なら土木や林業などなどいろんなものが学べます。
大学進学を考えているなら【普通科】を、就職を考えてるなら【実業系】を、といったところですね。
その子の目指す将来に合わせて進路を選ぶことになるでしょう。
と、高校にも様々な種類があるわけですが、重要なのは
【どうやれば合格できるか】
そこが1番知りたいところですよね。
公立高校の入試は
【前期試験】と【後期試験】が実施されます。
数年後にはこれを1本化しようとする話も出ていますが、今のところ大きな進展は無いようです。
【前期試験】
んでんで、【前期試験】の選考方法は
・調査書(内申書)
・実技
・面接
学校にもよりますが、このあたりがメインとなります。
英語科であれば英作文を書ける力を実技で問われますし、作文やプレゼンをする高校もあったりします。
学校が求める人材に合わせていく必要があるんですね。
その分、その分野に特化したエキスパートを育てることができるようになるわけです。
ちなみに普通科では前期試験は実施されませんのでご注意ください。
そしてどの高校にも超重要なのが【調査書(内申書)】です。
これは中1から中3までの通知表での点数(内申点)や学校内外での活動が含まれます。
スポーツが強かったり、継続的なボランティアや生徒会活動、部活のキャプテンなどを積極的に行っていたりすると評価が上がります。
英検・漢検も3級以上を取得しておくと効果ありです。
逆に4級以下を持っていてもたいしてメリットはありません。
積極的に3級以上を取得しましょう。
では、この内申点とやらはどのようにつけらているのか。
これは中1・2の通知表の点数と、中3での通知表の点数の2倍を合わせた数字で点数を出します。
例えば数学が中1で5点、中2で4点、中3で3点だったら、
【5+4+3×2=15点】
といった感じです。
最低でも4点、最高で20点となります。
もちろん20点に近ければ近いほど受験では有利です。
そしてこれが9教科分ありますので、最大180点が内申点となります。
前期試験における調査書のウェイトは5割前後としているところが多いです。
例えば熊商は調査書6割・面接4割で試験を実施します。
熊工になると、調査書7割・面接3割です。
かなり調査書のウェイトが大きいことがわかりますね。
また、この近辺の子に大人気な北高は、理数科だと調査書5割・検査5割です。
この検査の中には、数学的思考・理科的思考を問う記述問題が入ってきます。
そして英語科は英作文4割・面接3割・調査書3割。
調査書のウェイトが低いかわりに英作文のウェイトが大きいですね。
このように、各校独自で試験内容が設定されていますが、結局重要なのは調査書(内申書)になるのです。
内申点の上げ方は主に3つ。
定期テスト・授業態度・課題提出です。
中1からコツコツ頑張ってきた生徒ほど良くなりますね。
逆にいえば、今まで勉強をないがしろにしてきた子にとって、前期試験はほぼ絶望的な試験となります。
スポーツで優秀な成績を修めていたり、生徒会や部長などをしているとそこに関しては若干良くなりますが、、、
やはり勉強をコツコツ頑張っておかないといけないわけですね。
ちなみに前期試験で合格した場合、必ずその高校に通わなくてはいけません。
「本命は〇〇高校だけど、前期で△△工業高校受けとこうかな♪」
なんてやってしまって△△工業高校に合格してしまうと、もうそこに行くしかありません。
絶対に間違ってはいけないので注意してくださいね。
【後期試験】
では後期試験はどうか。
後期試験では純粋に学力テストでの選抜となります。
「じゃあ点数が高いほど合格できるってことね!」
いえいえ、一概にはそう言えないのです。
実は後期選抜では試験の得点を内申点で修正して点数を出す【補正点】という仕組みがあります。
例えば内申点が20点のMAX評価の子が、入試当日に緊張や体調不良で30点しか取れなかったとします。
この子の補正点は17点となります。
そして内申点が10点の子が入試では奇跡の50点満点取ったとします。
それでもこの子の補正点は15点。
つまり、いくら満点だったとしても、補正されて負けてしまっている状態になるのです。
こうしてみると、普段からコツコツ積み上げてきた子に対して優遇措置がされていることがわかりますね。
んでんで、最終的にどうやって合格者を選別するかというと、
・受験での得点順に並べて順位をつける…①
・内申点と受験5教科の点数を補正し、そこに副教科の4教科も加えた9教科の合計点で順位をつける…②
・①と②から、その高校の合格基準にいるものを合格とする
といった流れです。
ちなみに補正点表はこちら。

5教科合計点数が高かった子が合格するのはもちろんですが、イマイチ点が取れなくても今までの頑張りも評価されるのはこの仕組みのいいところかもしれませんね。
1教科だけめちゃくちゃいい点数が取れても、5教科で点数が取れてなければ①の選考から漏れてしまいますし、内申点がひどければ②での選考からも漏れてしまい、残念ながら不合格になってしまいます。
そして、5教科である程度点数が取れていても、補正点で順位が良かった子に負けていれば、この子は合格できないことになります。
以前の勤務先で実際にあったのが、
Aくんの受験での点数は186点で合格、友人Bくんの点数は189点で不合格。
点数だけならBくんのほうがいいのに、補正点での評価で不合格になってしまったわけです。
うちの塾生が合格だったのでホッとしましたが、逆の立場だったら絶望モノだったと思います。
勝負は最後の最後まで何が起こるかわかりませんね。

そして、子どもたちで
「定期テストでは英語・数学は嫌いだからやらない!理科・社会は暗記で簡単に点数取れるからやっとく!」
なんて子がたまにいます。
実際定期テストと入試問題はレベルが違いますし、今まで捨ててきた英語・数学を中3から必死になったところでリカバリーできないことが多々あります。
だからこそ、中学生からの勉強はサボれないのですね。
中3になって
「中1に戻りたい」
「中1の時からちゃんとやっとけばよかった」
は毎年聞くフレーズですが、どれだけ後悔しても取り戻せません。
そうならないよう、早めに勉強をする必要があるんです。
キャリコは定員が少なく、中3の夏からガッツリ生徒が増えることはありませんが、以前勤務していた塾では夏からガッと人数が増えることがありました。
「子どもが部活を頑張りたいと言うので、中体連が終わってから塾に通わせることにしていました!」
と、おっしゃる保護者さんもいるのですが、、、
「この成績でその高校、ぶっちゃけ厳しいですね、、、」
となることのほうが多かったです。
部活を優先させるのか勉強を優先させるのか、これは各家庭の判断によります。
しかし、行きたい高校があり、お子さんの成績が芳しく無いのであれば、早めに手を打つのがいいでしょう。
以上!知っておきたい高校入試の仕組み(公立高校編)でした!
次回は私立高校の入試の仕組みについて書こうと思います!
今後もどうぞよろしくお願いいたします♪