修学旅行から帰ってきた中2生たち。
各々修学旅行の思い出を話してくれました♪
そして修学旅行といえば、、、

お土産!
西南中の子たちは京都や大阪、楓の森の子たちは沖縄へ行ってきたので、その地方のお土産を買ってきてくれました♪


ほんとみんなありがとー!
僕のためなんかにこんなお金を使っちゃって、、、
感謝ですね!
どれどれ、どんなお土産があるのかなー♪
ん?

福岡土産混じってるやん(笑)
あれかな?お土産書い忘れてたから、福岡で買ってくれたのかな?
生徒さん「家に帰りついて『あっ、先生にお土産買ってなかった、、、』となって、あわてて通販で買いました」
通販わろた(笑)
僕やったら、「買うの忘れてました!」ってケロってしてそうです(笑)
わざわざそこまでしてくれたことが嬉しいですよね♪
君らが買ってきてくれたお土産分、ぼくもビシバシっとスパルタ指導しちゃうぞ♡
恩を仇で返すタイプの先生。どうも、学習塾キャリコの釘山です!
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先日子どもたちに【冬期講習の臨み方】をお話をしていた中で、
【スポーツ推薦】
についてちょこっと触れました。
今回はそれについてお話しようと思います。
そもそも【スポーツ推薦】とはなにか?
中学時代に部活やクラブ等で優秀な成績を取っていると、高校からお声がけが来たりします。
「ぜひうちの〇〇部に入って活躍してほしい!」
みたいな感じで。
そうやって高校に入っていく先輩たちを見て、
「俺もスポーツ推薦で高校行きたい!」
と夢見る子どもたちも多いことでしょう。
好きなスポーツをやって高校に進学できるって、やはり嬉しいものがありますよね。
では、そんなスポーツ進学のメリットを考えてみます。
①強い高校に入ることができる
声掛けをしてくる高校は、もれなくその競技の強豪校です。
すでにその競技で実績があり、長く実績を残したいのである程度レベルの高い子どもを入学させたいという感じです。
公立だと前期枠で取ることが多く、私立は奨学試験で取ることになります。
公立は特典などがほぼ無いのですが、私立はその子の力や教科部に指定していたりすると大きな特典を得ることが出来ます。
例えば入学金免除・学費全額(半額)免除など。
私立に進学するにあたり 1番のネックは学費なので、そこが軽減されるのは嬉しいことですよね。
そんなレベルの高い子どもたちが集まる集団の中で、切磋琢磨し力をつけていく。
良い青春にもなりますね♪
②プロになれる可能性が広がる
スポーツをする子どもたちにおいて、プロ選手というのは憧れでもあります。
最近では野球の大谷選手の年俸がよくニュースでも取り上げられますね。
さすがに大谷選手は天上人かのごとく異次元なのですが、例えば熊本出身のプロ野球 村上選手も年俸はものすごい金額です。
好きなことを極めて大金持ちになるチャンスが、スポーツ推薦には詰まっているのです。
③就職に有利になる
剣道や柔道などの場合、警察や自衛隊を目指している人にとってメリットになります。
全国レベルの実力があれば、武道のおかげで警察官になれることがありますし、そこまでのレベルでなくとも面接の際に優遇されることがあります。
【命を守る職業】において、精神の強さや集団規律は最も重要視される項目です。
【武道ができる】というメリットがここにあるんですね。
また、一般企業の場合にもメリットがあります。
いわゆる【実業団】ってやつです。
野球やサッカーなど、競技人口も多く人気も高いスポーツの場合は【プロ】として活躍することが多いのですが、マイナー競技などは【プロ】として生計が立たないこともしばしば。
なので会社に所属し、そこの会社員としてスポーツを続けていくことが出来ます。
プロとしての年俸ではなく、会社からのお給料という形ですね。
会社によっては、午前中だけ業務をし、午後からはひたすらその競技の練習に打ち込むような感じだそうです。
競技人口が少ないからそのような扱いにはなっていますが、お金をもらいながらその競技を続けているので、【プロ】と言っても過言ではありませんね。
高校によってはマイナーなスポーツでも奨学生として取ってくれるところもあるので、ありがたい限りです♪
④学力では入れない高校に入るチャンス
言葉は悪いですが、日本のスポーツ強豪校の中には多くの【勉強強豪校】も存在します。
主に私立高校が多いのですが、そのスポーツも日本トップクラス、学力もかなり高い、そんな高校ですね。
熊本だと九州学院がそれに近いところでしょうか。
学力ではその高校には絶対入れないけど、スポーツだったらその高校に入れる。
レベルの高い教育を有利に受けるチャンスが広がりますね♪

という感じでメリットを4つほど書きましたが、もちろんデメリットも存在します。
①勉強しなくなる
そりゃそのスポーツの練習ばかりするので、勉強する時間は取れなくなります。
その競技で進学でき、プロになることが確定しているのであれば良いのかも知れませんが、そうでない場合は、、、ご想像におまかせします。
②就職に不利になる
メリットにあったものと真逆ですね。
その競技でいうほど成績が出なかった場合、それを活かした会社に就職することはほぼ不可能です。
ほとんどの場合は、理想としていなかった就職先となっていくでしょう。
「本当は〇〇株式会社に入ってスポーツを続けたかったのに、、、」
まあ仕方ありません。
その子の実力より、周りの実力のほうが高かったのですから。
そして仮にプロに入ったとしても、その後の成績次第では早期に退職させられることも。
様々なスポーツで戦力外となり、プロの舞台から去っていく人たちは毎年数多く存在します。
その人に指導力があれば、運が良ければその競技のコーチとして働くこともできるでしょうが、コーチの数なんてプロ選手の数と比べると何十分の1しかいません。
プロ選手になるより狭き門なわけです。
また、大抵の場合は名前が売れてない選手だった場合が多いので、
「〇〇です!元プロ野球選手です!」
なんて就活で自己紹介されても、
「あー、ごめんね。野球あまり興味なくてね、、、」
とか
「そうなんだ、実はそこのファンではなかったから君の名前知らなくて、、、ごめんね」
なんてことのほうが多くなります。
プロ野球選手といえども、目立っているのは1軍で活躍する選手たち。
こんな人達は再就職する必要もないくらいお金持ってますし、顔で売れるので解説者やテレビの仕事などが出来ます。
2軍・3軍でくすぶっていた選手たちに光が当たる確率は、、、ですね。
また、プロ選手のほとんどは競技人生が短いものになります。
野球においては、2軍選手の最低年俸は440万円。
10年で戦力外になったら、手元に残っているお金なんて微々たるものでしょう。
さぁ、ハロワかindeedの出番です。
約30歳、手取り15万円で働く覚悟はありますか?
同級生たちはすでに手取り25万は超えているかも知れませんね。
③実力に見合った学校でないので、勉強についていけない
そもそも学力でその学校に入ったわけでないので、相当努力しないことには学校のレベルについていくことは出来ません。
場合によっては試験に合格せず追試の嵐。
部活によっても、活動禁止になる場合も。
そのスポーツがしたくて高校に入ったのに、それすら取り上げられる。
本末転倒ですね。
④嫌なことから逃げる精神が身につく
「えっ?スポーツするときだって嫌なことあるでしょ?なんでそうなるの?」
と思われるかも知れません。
しかしよく考えてください。
たとえばその競技自体は好きだけど、走り込みは嫌いという子がいたとします。
この子はその競技をするために嫌な走り込みをして、やりたいスポーツをするのです。
これはご褒美の感覚と近いものがあります。
「嫌なことをしなくちゃだけど、やった後にはスポーツができる」
という感覚ですね。
また、真逆の考えで、
「嫌なことをしなくちゃだけど、これをしないとスポーツができない」
という罰の感覚になる場合も。
どちらにも共通しているのは、【嫌いなこと】をしたら【好きなこと】ができるという状況です。
では勉強はどうでしょう?
スポーツが生活の中心にある子において、勉強は必要でないものとして認識されています。
また多くの場合、子どものスポーツに熱を入れている保護者さんも同じです。
口では「勉強も大事!ちゃんと勉強しなさい!」なんて言ってても、勉強とスポーツを天秤にかけたらスポーツを優先していますよね。
「今週はテストがある!でも来週には試合もある、、、仕方ない、部活を優先しよう」
なんて感じで。
つまり、家庭内で勉強をする意義が存在していない場合が多いんです。
【子どもは勉強したくない、親も勉強を犠牲にしても仕方ないと考えている】
こうなったら、僕らの力ではお手上げです。
今後様々な場面で、意義の見出だせない嫌なことから逃げる体質になるでしょう。
【スポーツしてた子は根性がある!】
なんて言われること多いですが、まあ全く関係ありません。
逃げるやつは逃げる。そんなもんです。

最後にデメリットではないですが、僕の知り合いの話を一つ。
僕は中学・高校と硬式テニスをやっておりました。
(途中でサッカー部に行ったこともありましたが、、、)
その間に知り合った他校の選手がいます。
彼は熊本でも常に上位で、九州大会なんかにも常連で行くレベルの子でした。
そしてその子は推薦で某私立高校へ入学することに。
しかし、その子を試合会場で見かけることはあまりありませんでした。
同じ高校の選手に聞くと、どうやら肩を壊して手術をしたんだとか。
そのせいもあって、部活にもクラブにも参加できず。
さらに翌年も全然見かけなかったので、同じように聞いてみたら、
「部活できなくて退学になった」
と言っていました。
その当時はめっちゃ衝撃受けて、
【部活できなくなったら退学させられるんや、、、】
と思っていました。
実際この仕事始めて気づいたのは、
①スポーツ推薦で入ったが、ケガ等で競技ができなくなる
②スポーツで結果を出せなくなったので奨学金を打ち切られる
③全額負担で通うのが厳しい or メリットを感じられないので自主退学する
この流れだったのではないかなっておもっています。
だって今まで0円で学校通えてたのに、いきなり5万払ってねって言われても大変ですもんね。
自主退学するという選択肢も無きにあらず、です。
じゃあまたどこかの高校に編入すればいいじゃない?って思いますよね。
残念ながら、熊本では私立から私立に転入することは原則として不可能となっています。
そのためスポーツ推薦で進学して退学した場合、基本的には通信制高校への編入となるか、県外移住となります。
まあ、定員割れしまくってる高校なら相談に乗ってくれるかも?
ある程度人気のある高校であればあきらめましょう。

このように今回はスポーツ推薦で進学することのメリット・デメリットをまとめましたが、僕としては
【どっちでもいい】
と思っています。
本人が決めたことならとことん打ち込んでほしいって思います。
しかし、逃げの姿勢からスポーツ推薦を考えている子には絶対に勧めません。
だって上記のようなデメリットが満載だから。
自分が指導した子どもたちが悪い方向に行くのって嫌じゃないですか。
また、塾の先生たちとしてはスポーツ推薦で進学する子を受け入れるのを嫌がる場合もあります。
理由は様々でしょうが、多くの場合【周りに与える影響の大きさ】が考えられます。
周りの子が必死になって勉強しているときに、
「自分はスポーツで進学するから勉強しなくてもいいや」
というモチベーションで来られても迷惑になるからです。
実際過去にそういう教え子がいまして、周りの勉強組から総スカン食らってました。
「あいつマジ邪魔。早く(塾を)辞めればいいのに」
って。
勉強組をなだめながら指導していましたが、受験生にかかるストレスは半端ないものです。
目的の違うものに対して排除したくなる気持ちも分からなくはありません。
逆にスポーツで進学する子であっても、必死に勉強していれば皆から受け入れられてました。
去年の子がそうだったように、ほんとに頑張る人間は誰からも応援されます。
【嫌なことから逃げない本当の強さ】をもっていた彼は、きっと数年後にテレビで見ることができるんじゃないかと期待しております♪
今回のお話が、お子さんがスポーツ推薦で進学することをお考えの保護者さまの参考になればと思います♪
一度しか無い我が子の中学・高校生活。
保護者さま自身がしっかり考え、子どもをサポートしてあげましょう!
今後もどうぞよろしくお願いいたします♪