子どもたちから勉強のやり方を聞かれることがあります。
中には、
「こんな解き方してるんですけど、これで良いですかね?」
なんてのも。
しっかり勉強に意識が向いていて良いことではあるのですが、ものによっては
「君たちにはまだ早いよ、、、」
「それはやらないほうがいいよ」
なんてのも混ざってきます。
今日は子どもたちから出てきた物の中で
【やらないほうが良い勉強法】を3つ紹介いたします!
正しいやり方で成績アップじゃ!どうも、学習塾キャリコの釘山です!
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では早速1つ目にいきましょう。
1.国語の設問だけ読むのやめなさい
実際僕もこれやっていました。
で、実際塾の先生になりたての頃にこのやり方教えていたんです。
でも、なかなか変化が出ませんでして。
他教室の先生に相談したところ、
「それはねー、教えないほうがいいやり方だよ」
と注意を受けました。
というのもこのやり方、国語がめっちゃ得意な人とか読解力が高い人向け、国語の設問パターンが頭に入っている人たちが解く時間を短縮するために行うやり方なんだそうです。
これを国語が苦手な子にさせたところで、何をしなくちゃいけないのかわかっていませんし、中途半端に情報をひろう分、点数が上がらないどころか落ちる場合もあります。
国語というのは文章が読め、設問者の意図が読み込めて初めて点数に繋がります。
なので国語が苦手な子は、きちんと文章を読むことから始めなくてはいけないのですね。
本当はしっかり本を読んで、きちんと読解力を身につけるのが理想ではありますが、それが叶わないのであれば、ひたすら国語の問題集を解いて文章慣れしなくてはいけません。
楽に点数アップなんてないのですから。
国語が得意!点数がある程度取れる!となってから、このやり方は実践しましょう。
2.途中式を書きなさい
計算問題を解いていると、ときに暗算をすることもあります。
だってそっちのほうが早いから。
でも、中にはめんどくさがって式を書かず、暗算で済ませようとする子も多くいます。
これ、マジで直したほうがいい悪いクセです。
途中式というのは何のために書くのかと言ったら、
・正しい式を構成して間違いを防ぐため
・見直しの際に時間を短縮するため
などが挙げられます。
小学生に多いのですが、問題の式が書いてあったらそのまま答えを横に書こうとして、計算を暗算でしちゃいます。
その結果、何が間違いだったのか気づかずにどんどん進み、結果としてムダな時間を過ごすことに。
なので必ず途中式は書くクセを身に着けさせましょう。
で、それをきちんとできて正答率もほぼ100%であるなら、時間短縮のために暗算でさせていけばいいとおもいます。
基礎ができてないのに手を抜くから失敗するんですね。
3.ネットの情報を鵜呑みにしすぎ
youtubeなどのSNSで、
「現役東大生が教える〇〇の勉強法」
とか
「元全国模試1位が実践していた〇〇の勉強法」
みたいなのがでてきます。
もちろん有益な情報ではあるのですが、これも1の国語の解き方と同様に、そもそもの基礎学力が高くなければ成り立たない勉強法だったりすることも多くあります。
で、ある生徒さんがそういった勉強法を仕入れてきて実践してるんです!と言ったときがありまして。
例えば一次関数の利用の問題で、「こういった問題はこうやって解くと簡単に答えまでたどり着くよ」みたいな解説動画があったみたいなのですが、そもそもこの子は関数の基礎すら把握できていない子でして。
式の表し方や交点の出し方、変域の意味など何も理解していないのに「こうすれば解ける!」みたいなことを言い出したんです。
てかその前に、解き方の説明を僕にしてくれたんですが、正直何言ってるのか全く伝わりませんでして。
解法の理解できてないじゃん、、、と。
なので、
僕「いや、ごめんけど〇〇さんには解けんと思うよ。もうやり方云々の話じゃないもん」
生徒さん「大丈夫です!解いてみますよ!(ドヤッ」
生徒さん「解けたら先生が(解けないって)言ったこと撤回してくださいね!」
20分後、、、
僕「解けた?」
生徒さん「なんか動画の問題と同じじゃないから解けませんね、これ」
ほれみぃ。
なんだったら開始5分もせず手は止まっていましたが、こんな事を言った手前、この子のプライドもあると思いますので放置していました。
結局のところ、こういった超優秀な人たちの勉強法っていうのは、基礎学力がある一定を超えているのが条件みたいな部分があるんです。
今回で言えば関数の基礎がすべて理解できていて、この問題も通常のパターンなら解ける。
でも、もっと早く解きたいなら・もっと楽に解きたいなら、こういった解き方があるよって話なんですよね。
肩書きや簡単に解けるというところばかり目を向けているから失敗することが多くなるんです。
ちなみにこの子は、
「この人の動画、めっちゃわかりやすいんですよ!」
なんて言ってましたが、肝心の問題はぜんぜん解けていませんでした。
ただただ動画を見てただけでしかないっていうね。
人が解けるのを見て、自分も解けるという錯覚に陥るのはまぁあります。
プロ選手の技を見て、自分もできそうだと感じるアレに似たものがりますね。
残念ながら、人がやるのを見たくらいでできるようなことはありません。
真摯に現実を見て、必要なところからしっかり練習しましょう。

こういうサムネよくあーる
といった具合に、【やらないほうがいい勉強法】をお送りしました。
もちろん上記の勉強法、すべて悪いものでありません。
むしろうまく活用できれば、大きく成績を上げたり成長したりする可能性を秘めています。
しかし、お子さんの学力によってはうまく使えないし、なんなら余計障害になる可能性もあります。
まずは基礎をしっかり固め、そこから技を身につけるのが重要なんです。
スタート位置を間違わないようにしたいところですね。
ちなみに塾では、生徒さんに応じて指導の内容を変えています。
まずは基礎をしっかり定着させたい子には基礎のみを、応用まで着実に進める子には基礎+αを。
そして基礎がしっかり身につき時間に余裕がある子には、そこから初めて+αを、って感じです。
勉強に限らず、基礎をないがしろにすると応用なんてできませんし、他のことにも影響が出たりします。
眼の前の階段をしっかり1つずつ登ることが大切です。
キャリコではそういった指導を続けていこうと思います♪
今後もどうぞよろしくお願いいたします♪